こんにちは。マダムあずきです。
普段ならサクッと読み終わるくらいのページ数の本ですが
今回は読み進めるたびに感情が入ってしまい
遅読でした。
感想
梅切らぬバカのようなグループホーム反対運動の話とか
亡くなった19名の方の生い立ちを読みながら
自分の子育て期のことと気持ちが重なり
施設へ送り出すときの気持ちに共感したり悲しくなったり。
そのうえで最後の別れが事件の被害者としてということに
胸がつぶれるような気持ちになったり。
「私の考えに公の場で賛成する方は少数ですが、反対する方も少数ではないでしょうか」
あなたはどうか。そう問われているような気がした。
(第2章P109)
自分は100%差別意識はないのだろうか。
だとしたらどうして我が子の将来を悲観してしまうのだろうか。
など、自分の意識について思いを巡らせたり
きれいごとや強がりを言うつもりはない。この子がいたからこそ、という思いと、この子さえいなければ、という思いは表裏一体で自分の中にある。
(第2章P135)
この二つの思いをいったりきたりしながらの子育てだったことを振り返ったり
これからも自分はこういう思いを抱えながら生きていくのだろうと思ったり。
『インクルーシブ教育』
マダム子君は小学校入学から
これを実践しようと取り組んでくれた特別支援級の担任と
理解ある校長・教頭の管理職、人間関係の良好な支援級の担任とそのほかの先生たちに支えられて6年間過ごしました。
当時、児童ディが無い地域でさらに送迎範囲外だったこの学校では
特別に通常の学童保育で我が子を受け入れてくれて
学校での良好な関係のまま学童保育でも過ごすことができました。
マダム子君にとっていい環境だったというのは間違いがないだけではなく
その他にも、
近所で偶然出会う当時の同級生たちが
大きくなったマダム子君に会っても『普通』な感じ。
特別な感じではなく、
当たり前に歩いてても
バス停にいるのが珍しいことではないという目線で見てくれて
暮らしていけているというのはとても大きいことだと思っています。
その同級生たちも
進学や就職で地域を離れていく子が多くなりました。
(´-`).。oO寂しいけどみんながんばって☆ありがとう☆彡
この子たちは外で障害のある人をみかけても
「あ、マダム子みたいな人だ」くらいで特別視せずスルーできるスキルを持っています。
そして困ったときは雰囲気で察してくれるという技も持っています。
これって実はすごい事なんだろう、と我が子が大きくなってから感じました。
こういう目線をもってくれる人が増えると
もっと生きやすい世の中になるのでしょうね。
はじめましての方はこちらもどうぞ\(^o^)/
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\読んでいただきありがとうございます/