実姉が来ました。
来週、父と母の遺骨を業者さんに預ける予定です。
本当の意味での「お別れ」は来月の海洋散骨ですが、
その前に、一度ふたりで向き合っておこうと、
姉と一緒に骨壺のある場所で、いろんな話をしていました。
父と母が眠るその場所は、
1階の仏壇がある和室。静かで落ち着いた空間です。
でも、話ている途中で、
襖を隔てて玄関の方から「ガシャーン!」と何かが落ちる音。
音のする方を見ても、そこには
物理的に落ちるようなものは置いていなかったはずだけど…?
姉と顔を見合わせて
「……お父さんとお母さん、まだここにいるんだろうね」と。
なんだか不思議なようで
でもまったく怖い感じはしませんでした。
その後、姉と一緒に外へ食事に出るとき
玄関のたたきにコロコロ(猫の毛用のやつ)が落ちていました。
それも、普段は落ちるような場所に置いていなかったはずのもの。
これも偶然かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
でもワタクシたちは、きっと
父と母が「そろそろ空に昇る準備をしているんだね」と受け取りました。
海洋散骨というかたちで、
お空へ、そして海へ、還っていく。
その前に、そっと気配だけを残して、
「ありがとう」「またね」と言いに来てくれた気がしました。
そう感じた、静かでやさしい時間でした。
今はもう、空へ還る準備を静かに始めているのかもしれませんね。
読んでいただきありがとうございます🪷