本当は、もうひとり子どもが欲しかった。
でも、サポートもないし、
経済的にも余裕がなくて……
いや、それ以前に――
あず夫氏の病気との関係で、
もう子どもは産まないと決めていたんだった。
「ひとりだけでも大切に育てよう」
「成長したら、きっと病気のことも理解してくれるはず」
この子を成人させることを目標に、
それまでは頑張って生きようと心に決めた。
ところが――
たったひとりの子どもに障害があることがわかり、
さらにあず夫氏の病気も進行していった。
やっと手に入れた“家族”という形が、
思いもよらない方向へ進んでいく現実は、
正直とてもつらかった。
毎日が必死だった。
そんな中、
唯一理解してくれていた母が病気になり、
余命を宣告された。
その瞬間、
感情のスイッチが「カチッ」とオフになったようで、
ロボットのように毎日をこなすだけの日々が続いた。
……そんなときに、猫さんに出会った。
どこかに落としてきた母性本能のような感情を、猫さんがそっと取り戻してくれた。
本当に、感謝しかない。
その後
猫さんが増えて家の中は賑やかになり、
「この子たちにしてあげられること」を考える日々が続いたけれど――
与えてもらっていたのは、
実は私の方だった。
今こうして正気を保っていられるのは、
猫さんとの出会いがあったからだと、
改めて思い出した。
さて、
子猫さんを迎えに行きましょうか😊
おかーさん、まだまだがんばるよ💪

読んでいただきありがとうございます😊